Windows12 は Windows7 の夢を見るか

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現在最新の Windows11 と、その次に出るであろう 12(仮)のお話です。

みなさんは現時点で Windows11 を利用していますか?
私は使っていませんw

Windows10 のリリース当時、Microsoft は最後のバージョンの Windows と言っていました。
当時から懐疑的ではありましたが、ひっそりと Windows11 がリリースされ、やはり嘘だったのかとあきれたことを憶えています。

ただ、Microsoft も当時は本気でそう思っていたのでしょう。
Microsoft は以前は OS を売る会社として栄華を極めたわけですが、その後主力商品は Office シリーズへと移っていきます。

Google の台頭により様々な会社がクラウドサービスに注力するようになりました。
また、iPhone の成功により急成長した Apple は、iPad や Apple Watch など様々なデバイスを世に出し、シリーズの売り上げを伸ばします。

Microsoft もその流れに乗り、ハードウェアとしては PC の Surface や Windows Phone をリリースします。
クラウドでは Office シリーズのオンライン化や、OneDrive、Azure で攻勢をかけました。

結果は皆さんが知っての通りですが、そんなクラウドの波が Windows にも及んできます。
Windows10 は、Microsoft が本格的にクラウドとの融和を進めた最初の OS でした。

おそらく Microsoft は Mac のように Surface を売り、Google のようにクラウドサービスを展開することを目論んでいたのでしょう。
そうすることで、OS 販売に頼らない収益モデルの確立を目指したのだと思います。
しかし、Windows Phone は撤退し、Surface や Azure の拡大もそこまでは振るわずじまいです。
結局販促のために Windows11 のリリースを余儀なくされた、というのが真相だと私は確信しています。

そんな経緯で Windows11 はリリースされました。
しかし、いざ蓋を開けてみると非常に使いづらく、不具合の多い OS であると感じました。

冒頭で「使っていない」と述べましたが、実は知り合いのノート PC を購入した際に、セットアップなどで少し触る機会がありました。
もちろん新 OS に慣れていないということもありますが、それにしても操作に融通が利かないのです。(細かいことはきりがないので割愛します)

不具合も相当なものです。Windows といえば不具合ですが、それにしても不具合のレベルが尋常じゃありません。
知り合いが使っていた際にも、Windows Update 後に BitLocker の回復キーの入力画面に出くわしたらしく、私に助けを求めてきたこともあります。

また、Windows11 からハードウェア要件が一気に引き上げられ、TPM 2.0 に未対応のハードウェアには原則インストールできなくなりました。
最近購入した PC であれば問題はありませんが、数年前から同じハードウェアのまま使っている PC では、おそらくアップグレードできないことでしょう。
そういったハードルの高さもあり、Windows11 の普及は進んでいません。
しかし、Windows11 は発売してすでに 1 年を経過しています。(2021/6/25 発表、2021/10/5 発売)
Windows は発売しても MacOS のようにすぐに拡大しないのは周知の事実ですが、それにしても遅いですよね。

乗り換えの一番の障害となっているのはハードウェア要件なのですが、使い勝手が悪いことも影響していると推察されます。
この「使い勝手の悪い Windows11」、実はある OS に酷似しているのです。
その OS とは「Windows10X」です!
聞いたことないわそんな OS...とおっしゃる人の気持ちはよくわかります。だってこの OS、正式リリースされていないのだからw
Windows10X とは、デュアルディスプレイタブレット「Surface Neo」向けに開発されていた OS なのです。
デュアルディスプレイタブレットって Surface Duo じゃないの?と思う方が多いでしょう。だって Surface Neo はリリースされていないのだからw
Surface Duo の OS は Android なので、Microsoft はこれの Windows 版を出したかったということですね。
結局、Surface Duo 自体のリリースは無期限の延期となり、Windows10X の開発も永久凍結(事実上の中止)となりました。

今でも「Windows10X」でネットを検索するとスクリーンショットが掲載されているページが見つかると思います。
それを見てみると、もうほぼ「Windows11」なのですw
つまりどういうことかというと...

Windows10X の開発進まんなあ...クラウド事業もまだ OS 販売収益をカバーできないし...せや、途中まで作った Windows10X をシングルディスプレイ用に修正して次期 Windows として売ったろ!

というわけです。ね、使いにくい理由がわかったでしょw
要するに Windows11 は、タブレット用に開発した Windows10X にかけたコストを無駄にしないように、長らく滞っている OS の収益を再び上げるために「とりあえず」リリースした OS というわけです。

Windows11 に関してはこのまま終息を迎える可能性があります。
実は、Microsoft が Windows10 の提供方針を撤回し、Windows11 をリリースした際に、リリースサイクルが以前の 3 年に戻ったという話があるのです。
この話の通りだと、2024 年に Windows12 がリリースされることになります。
そして、Windows10 のサポート終了日は 2025/10/14 を予定しています。
つまり、Windows12 がリリースされても Windows10 はまだ 1 年ほどサポートされることになります。
ハードウェア要件のせいで Windows11 にできない層が、この 1 年のあいだに PC のリプレイスと同時に、Windows12 に一斉に乗り換える可能性があります。
現行の Windows10 ユーザーが、使いにくい Windows11 を回避して、一足飛びで Windows12 に移行するというシナリオが成立するわけです。

今から 3 年あれば、おそらくはかなりの数の PC がリプレイスの時期を迎えるでしょう。
Windows12 がリリースされる前に故障する PC も少なくないはずです。
しかし、それでも Windows10 のライセンスを持っているユーザーであれば、Windows11 に進まず、リプレイス後の PC にも Windows10 を再びインストールすることと思います。(自分ならそうします)
そして、Microsoft が転用ではなく純粋に時期 OS として開発すると予想される Windows12 には、ある程度期待しても良さそうです。

Windows12 は、かつて多くのユーザーに受け入れられた Windows7 のようになれるのか、今後の動向を見守っていきたいと思います。